「あ、慶先輩じゃん」

話していると隣にいた慶くんが加わってきた。
ぜ、全然気付かなかった・・・!(恐る恐る)

「どうしたんだよ小山」

「・・・別に」

「あ、小山がスネた」

「スネてないよっ」

あぁー、慶くんってこんなに不愉快な人だったっけ。
すっっっごい目、合わせたくない。

・・・あ。

「なんかあったんだろ、彼女か?」

「・・・」

梓ちゃんもこんな風に嫌がったのかな。

だからあの時、僕の視線を・・・

「おいおい小山、無視すんなよ(汗)」

「っあ、ゴメン。他の事考えてた」

「(苦笑い)」

でも・・・

いや、そうなのかもしれない。
それだったら、かなり傷つく。
ていうかショック。

もう、学校とかどうでも良いって感じ。

「おい小山、聞こえてるか?」

「あ、ゴメンまた」

「本当にどうした小山」

「いや、なんでもないよ」

ていうか、慶くん。
このクラスじゃないよね?

「いい加減俺がこのクラスの奴じゃないってツッコミぐらいしろよなー」

「今気付いた」

「ははっ」

「ねぇ、慶くん」

「お、やっとお前から喋ったな」

女子にも人気の慶くんなら、これをどうとらえるかなぁ。
ポジティブシンカーだし。

「ねぇ、昨日さぁ・・・」





「お前・・・そんな事信条に言ったのかよ」

「誰にも言わないでね」

「もちろん、男と男の約束だしな」

「(こういうところはシッカリしてるんだよねー)」

慶くんは僕の肩に手をおく。