「それはそうと様乃、ランチ食べないの?」

「さっき食べた」

さっきっ?!

「ぇええっ?!いつっ?!全然見えなかったんだけどっ!!(焦)」

様乃の弁当箱を開けると。

「わー・・・(本当になかった)」

忍者かよ・・・

「ていうか、そんなの一馬か蓮に告るとしても二人ともアンタのこと好きなんだから無駄に悩む必要とかないしねっ?!」

「悩むじゃなくて迷ってるんだよ!!」

「なににっ?!」

「だからっ!!どっちが良いかっ!!」

「さっき梓、もう決まってるっつってたじゃんっ!!!(もうなにがなんだか)」





キーンコーンカーンコーン





「「あ」」

予鈴だ・・・

ていうかオムライス、残ってるんだけど・・・
私は急いでオムライスを一気食いする。

「んぐっ」

喉につまった!

「ゲホゲホゲホッ」

あ、味もクソもあるかよって感じ・・・
楽しく味わえなかった。

「行くよっ!」

「あ、あい・・・(泣)」

私は先に行っている様乃を追った。
あぁ、オムライスが。

―――――――――――


「はぁ・・・」

「おぉ小山、お前さっきからため息ばっかだなぁっ」

「なんかあったか?」

「まぁね、大した事じゃないけど」

いやいやいや、全然大した事ですよ。
梓ちゃんに目、そらされたんだから。

これほどの不幸とか、世界中見ても絶対にないよ。

「おーい、目が死んでるけど」