「てか、とりあえずそのオムライスを置けっ!!」

「えー!今ランチタイムだよ?」

「いいから」

「もー・・・」

私は愛しきオムライスを床に置いた。
食べたいよー・・・

「梓」

「はい」

「・・・君は結局、蓮と一馬。どっちが好きなの?」

「さぁ」

「堪忍袋の緒が切れても良いかな?」

「駄目」

私はオムライスに手をかける。

「ちょ、答えは?」

「いや、ゴメンまだ言えない」

「ぇ、なにそれっ」

やっとオムライス食べられるよ・・・
私は様乃を無視して、もくもくと食べ始めた。

「勝手に食べるなよ、どういうこと?」

「いや、もうどっちかは決まってるんだけどさー」

「じゃ教えてよ」

んー・・・

「様乃」

言葉の間に沈黙が通る。

「その人に告白してからで、良い?」

「え」

うわー、とびっきりのアホ面。
もう私は半分も食べている。

様乃はというと。

「ぇ、なに、アンタ告白するの?」

「分かんない」

「なんなんだよっ!!!(怒)」

「怖いなー、だからまだ決まってないんだって」

「なにが?!」

「だから告白しようかどうか」

「そんなのした方が良いに決まってんじゃん!!!」