「で、君はどう思ってるの?」

「『たかがオムライス、されどオムライス』、このことわざを君は知らないのかね?ぇえ?」

「それはいいから、とにかくどうなの」

「・・・どうって」

私のオムライスの語りを無視しやがって。
後で最近習得した『梓流・回し蹴り』をしてやる。

「そりゃあ、私はもう一度あの仲に戻りたいよ」

「うん」

「でも、蓮くんからだし。あっちがどう思ってるかが分からない限り、勝手な行動は出来ないよ・・・」

「このウジ虫が」

「前よりツッコミ激しいよね?」

ウジ虫って。

「そんなもん、どう考えたって蓮くんも戻りたいはずなんだよっ」

「他人事だからそう、簡単に物事を言えるけどさー。今日とかマジで最」

「ぇ、なになに?今日もなんかあったの???(キラキラ)」

あー、しまった口が滑った。

だから人に言うのは嫌なんだよ・・・

「・・・最悪、今日の算数の授業とか蓮くんが廊下通ってたんだけど」

「うんうん」

「目が合っちゃって、」

「うんうんっ」

「で、避けちゃった」

「うんう・・・え?」

「だから、避けちゃったの」



ドゴス



おいおい私がやる前に背負い投げですかっ?!

「なにやっちゃってんの君っ!!」

「ぇええええ?!(焦)」

「なんでそこで目を避けるっ!!(怒)」

なんでって・・・
そりゃあ昨日の事でまだ立ち直ってないし。

その他もろもろの理由で。

「複雑な心境のせいで」

「アホかぁっ!!!」

「痛いっ!!(打撲)」

だから止めれって!!
コチトラいい加減オムライスを食べたいんだよっ!!(まだひと口しか味わえていない)