気付いていたら、目をそらしていた。

「・・・」

私の中のネジが消えてゆく。

「なんで・・・」

一人になっても、なりたくないのに。

「・・・っ」

一瞬で孤独になって、

「・・・」

目を閉じたら、

「なんで・・・っ!」

周りは崩れ始めていた。


 小指心
  雲の上の人


「はぁ・・・」

良く『タイムマシーンが使えるとしたら、過去と未来。どっちに行く?』とかなんとかあるけど。

「・・・」

今なら過去に戻りたい気分です。

まだお試し期間、二日目。
なんにもカップルらしい事をしていない、なのに。

「なんだよこのザマは・・・」

一発で破局。

なに勝手にケンカとかしちゃってんの私。
自分の気持ち、押し付けるだけ押し付けてさぁ。

意味分かんないんですけど。

「・・・」

ちなみに私、ただいま自分の部屋で倒れてます。

悩みつつ、倒れています。

「ぅぅう〜・・・」

あー、カーペットが痛い。
平らすぎて痛い、ほっぺに跡がついちゃう。

あー。

「・・・」

私はとっさにポケットから携帯を取り出した。

・・・様乃に電話しよう。


ピピッピッ