いやいやいや、部員が増えるって・・・

「アンタ本気であの二人入れる気っ?!!」

「ダメ?」

「ダメに決まってるでしょっ!?」

しかも入ったら私をプレゼントって・・・
誰が欲しがるんだよっ!!(恥)

「もう本当に止めてよ・・・(泣)」

「しかも期限は明日までっ!!」

「無理だろうっ!!」

「えー、無理じゃないよー。本当に好きなら絶対入るって」

ていうか一馬は私のこと、まだ好きでいてくれてるかどうかも分からないのに・・・
つかこんなので普通入らないでしょ。

「まぁ、期待しててよ☆」

「語尾に『☆』をつけるな」

―――――――――――


「つかれたー・・・」

私はドアにカードキーを差し込んだ。


ピピッ


「ただいま〜」

「あ、おかえり姉ちゃん」

「ただいま、お母さんは?」

「キッチンにいるよ、超豪華なご飯作ってる」

「へー」

靴を脱ぐと、キッチンから美味しそうな香りがしてきた。
そのままキッチンまで軽い足取りで行ってみると、テーブルには大量の料理達があった。

「あ、おかえり『梓ちゃん』っ!」

「うん、ただい―――――



  ん?



「蓮くんっ?!!!!??!」

「おじゃましてまーす♪」

お、おじゃましてますって・・・
なんでまた家にっ?!!!

私はふとテーブルの方を向いた。

「なんでお赤飯があるのっ?!」