「こ、この声っ!(気付くのがどう考えても遅い)」

お、屋上でケンカっ?!
たーいへーんっ!!早く止めなくちゃっ!!(※様乃です)

「ちょ、ちょっと二人ともっ!!止めなさいよっ!!」

「なんだてめぇ、どけっ!」

「一馬くん、女性にたいしてそんな言葉使い。まさか、梓ちゃんにもそんなふうに話していたのか?」

「だまれやがれっ!!(もう一体誰なのか)」

「だらしないな、で、椎名さんなにか?」

私は震える手を違う手で抑え、勇気を振り絞って叫んだ。

「あ、アンタたち・・・そんなにケンカが好きなら・・・」

「あぁ?」





「空手部に入りなっ!!(緊張しているはずなのに、なんだこの強気)」





「「空手部ぅっ?!!」」

―――――――――――

私は二人を道場につれて書名してもらうよう、話してみることにした。

「うをぉー・・・」

「こんなデカい道場がうちの学校にあるとはな」

「どう?私の自慢の道場よ」

「なにを偉そうな、『お前』の道場じゃねーだろ」

「ふんっ」

鼻でその言葉を笑ってやった。

「アンタこそなにいってるの?ここは『私』の道場よ」

「あぁ?てめなに言ってやがる」

「一回病院でも行ってみるか」

「私を誰だと思っているの?」

「あぁ?」



「校長の孫娘よっ!!」



「なっ・・・!(よく少年漫画で聞く悔しそうな台詞)」