『とぉーにかく、なんか変な邪魔はお願いだからしないでね』

『へいへーい』

そいうと飛鳥は渋々階段を下りていった。

「はぁ・・・」

私は部屋に入っていった。


パタン


―――――――――――

「話が長引いちゃった、遅れてゴメンね」

「ううん、大丈夫」

ふと後ろを向くと蓮くんはベッドに座っていた。
私は・・・さすがに恥ずかしくて椅子に座ることにした。

「で、今日はどうしたの?」

「あぁ・・・そのことなんだけどさぁ」

なんだか困っているような雰囲気だ。
そんなに言いにくいことを言いに来たのか?

「あの・・・その、僕が南朋さんにキスをしたって話なんだけど・・・」



「っ!!!!」



「ぇ、待って。本当それって大きな誤解だからっ!」

蓮くんは必死に私の誤解(妄想とも読む)を止めた。

「このこと、今日椎名さんに聞かれて・・・」

え。
ちょっと、やっぱり知ってるんじゃんかっ!!

「ぁ、やっぱり聞かれたの?」

「ぇ、うん。授業の途中に呼ばれたから」

授業の途中!またそりゃあ大変だったろーなー。

「もし、かして・・・」

私は手を横に振って、ビンタのジェスチャーを蓮くんに見せた。

「あ、あー・・・強烈だったよ」

やっぱり・・・様乃、かなりキレてたみたいだったもんなー。
私も一回だけ冗談で様乃に引っ叩かれたけど、あれは凶器だよ。
もうなんか、空手とかの範囲を越えている。

「ごめんね、なんか」

「いや、良いんだ。おかげで目が覚めたし」

なんだか久しぶりに蓮くんの優しい笑顔を見た。
照れくさそうに頬を指でかいている。