「小山くんっ!!久しぶりー!」

飛鳥は私に飛び込んでくるのを止めて、蓮くんにハグした。
外国人かよ。

「おかーさーん、小山くんが来てるー」

「ぇえー!?(母)」

キッチンからお母さんの驚きの声が聞こえた。
なんだか黄色い声にも聞こえたんだけど・・・気のせい?

「ちょっとちょっと・・・蓮くんったらこんなに大きくなっちゃって、今お茶でも入れるから梓の部屋でくつろいでてっ!」


ぇ、私の部屋っ!?



「ちょ・・・」

私はお母さんの方に目を向けた。

「お、お母さ―――――


「んふ♪」


親指を私に立てるなあああぁぁっ!!!!!!(恥)

「じゃあ私が案内するねー」

って、なんでそこ飛鳥が案内すんの?
まるでお見合い相手の親役じゃあないかい。

「ささ、どうぞこちらへ」

「いつからばあや役に変わったんだ・・・」

もうどうでも良いや、ドアだけは私が開けた。

「はい、どうぞ」

「ん、ありがとう」

私は蓮くんを先に部屋に招いた。


つんつん


「ん?」

なんだこの指は。

『なに飛鳥』

『どういうこと?いきなりうちに来るなーんて』

お腹にこずくのをヤメレ。

『ちょ、私も知らないよー』

『もしかして、婚約とか?』

『馬鹿をいうんじゃねい』