「あ、はーい」

蓮は手をあげて席をたった。
うわ、意外と背ぇデカかったんだなぁー。

って、それは良くて。

「ちょっと話があんだけど」

「うん・・・?」

私はドアを閉めてなるべく聞こえないほどの小声で話した。
てか、マジでデカい。

ちょっと悔しい。

「で、話なんだけどさ」

「うん」

「梓のことで」

「!」



「まぁ、さっき色々聞かせていただいたんだけど。梓に告白しといてなに他の女にキスしてんの」



「ぇ、それ梓ちゃんも知ってんの!?」

「当たり前じゃん、その現場に飛鳥がいたんだから」

「・・・」

私は追いつめて追いつめて追いつめまくった。
蓮は裏表とかはそんなに無いと思うけど、一応友達としてそこらへんは梓の代わりにチェックしとかないと。

後でなにか起っても私じゃフォロー出来ないかもしれないし。

「・・・そのことなんだけどさ」

「うん」



「それ、多分勘違いしてる・・・」



「・・・はい?」

蓮はなんだか『めんどくさい事になったな』的な顔つきだった。
良いから早く話してくれよ、気になるんだから。

「それがさぁ・・・」



かくがくしかじか