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『私っ、一馬の事っ・・・大好きだからっ!!』



「・・・」

あの台詞が頭から離れない。

「・・・」

俺も好きだよ、梓のこと。
早くこんな状況から抜け出して、今よりもっと強く梓のことを抱きしめていたい。


「俺、ヤベぇな・・・」


自分が思っていたより、重症かもしれない。
さっきからずっと梓の笑顔が頭から離れない。

「・・・はぁ」


さっさと寝よ。


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昨日のせいで本当にイラつく。


「あーもー・・・」


なんで私があんなチビの妹に罵声をあびられなきゃいけないの?
マジで意味分かんない。

「一馬に会いたいよー、メールでもしよっかなぁ~?」

私はポケットから携帯を取り出した。
でも・・・なんかいまいち、メールを打つ気になれない。


・・・どれもこれも梓のせいだ。


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あー、そういえば梓ちゃんどうしてんだろう。
この頃うちにも来てないし・・・

もしかして一馬くんとよりが戻ったのかな?

「ちょっと電話してみよ」

ピピッ

プルルルルルルップルルルルルッ
ガチャッ

「あ、もしもし・・・」


『留守番電話サービスに接続します』

なんでー!?