ダダダダダダダッ

バンッ!!

「姉ちゃん、どうしたっ!?!!」

「飛鳥・・・どうしよう、涙がさっきから止まらないんだよぉ~~・・・」

「ぇ、涙っ?!」

「うん、涙ぁ~・・・!」

私はなるべく強くティッシュを目に押し当てた。
絶対に思い浮かべるなぁ~、お願い止めてぇ~!!



「もしかして、なんか『一馬くん』と関係してんのっ?!!」



ブワッ



「こんの・・・!!(汗まで出てきた)」

飛鳥の馬鹿アアアアアアアアアアアアアアァァァァッ!!(声にならない声)

―――――――――――


「いたたたた・・・」

私は飛鳥にビンタを連続で繰り返した(最低)。
両手で頬を抑えている。

「あ、涙止まった」

「よ、良かったね・・・」

これで出ないと良いけど・・・
ちょっと、試しに涙テストをしてみよう。



「―――――か・ず・まっ」



・・・ぉお、出ない。
涙はもう出ないーーー!!!

「飛鳥っ!!ありがとうっ!もう出なくなったよっ!!」

「ど、どういたしまして」

って、飛鳥はなにもしてないか(おうふくビンタ食らった)。

「飛鳥、ありがとう。もう良いよ」

「うん、じゃね」


バタンッ