あの日から、しばらく一緒に仕事をする事はなかった。


避けられてる?なんて思う事もあったけど、考えればあの日の感じがよみがえる。


私の気持ちに変わりはない。ただ、不安が残ったまま。




私達は恋人…?



ある日、いつものファミレスで香理に相談してみた。


自分の気持ち。

彼の状況。



香理には反対された。



「既婚者なんてやめときって。遊ばれてるだけだよ、きっと。」

って。

そう言われるだろうとは思ってたけど、やっぱりそう言うよね。


だけど、私はそんなアドバイスに揺るがなかった。

それが私の答えだと言い聞かせた。

帰り際、香理は私に、
「自分の事、大事にしてね。」

そういって私達は別れた。



ある日。

仕事もある程度こなせるようになった私は、一人で配達を任されるようになっていた。

日々、仕分けをして車に積み、配達に出る。一日一日がバタバタと音をたてるように過ぎていく。

ただ、決まって火曜は少し荷物が少なく、余裕があった。
こんな日は、適当に車を停めてゆっくりお昼を車内で食べる。これが、私の日課。私の幸せ。




そして、火曜日。いつものように営業所で仕分けしてると、彼がやってきた。