『オマエがキノコキノコうるせぇからだろうが。』
はぁ!?
「私がいつキノコキノコうるさかったって言うのよ!」
まぁいつもキノコ呼ばわりしてるんだけどさ。
ゲッ!?何ニヤニヤしてんのよ!!!
チラっとコーヘーを見たら、ヤツは舌なめずりする勢いでニヤニヤとしていた。
何か…聞かない方が良かったのかも。
そう後悔してみても、もう遅い。
『オマエとヤってる最中に、オレが身体中キスして舐め回してたら、オマエが恥ずかしがって"キノコキノコ"うるさかったんだよ。それでムカついたから付けてやった。』
う・おーいッッ!!!
器用過ぎるだろ…
っつーか身体中にキスっ!?
だからあんなに沢山のキスマークが…
キスして舐め回して……って!!
ああ、恥ずかしい!!!
恥ずかし過ぎる…
絶対に想像しない方が良いとは思うんだけれど、なぜだか身体中にキスを贈られながら『カナ』と甘く囁くコーヘーの姿が頭に浮かんで来て、
肌に触れる柔らかな唇や、肌にかかるコーヘーの髪の感触を、記憶の奥に感じてしまう。