「コーヘーのキノコ時代の写真、沢山ウチにあるんだからね?」
そんなキノコと一緒に写った写真は山ほどある。
あの頃から今みたいに仲が悪かったけど、幼なじみというものは無駄に思い出の写真を残してしまうものなのだ。
『今すぐ燃やせ、じゃねぇと昨日のオマエの痴態を晒すぞ。』
目を細めて凄まれると、未だに思い出せない昨日の出来事が末恐ろしく感じられた。
弱みを握られてんのは私の方なのかもしんない…。
焦った私は、とりあえずは服をちゃんと着ていたという事実に、痴態と言っても少なくともハレンチな方面ではないだろうと予想して、昨日あった事を聞こうと腹を括った。
「あ、あのさ、昨日私何かマズイ事した?」
コイツにお伺いを立てる事自体ムカつくが、事情を知っていそうなヤツがコイツ意外に居ないので仕方がない。