なんて、会った事もない女子達に思いを馳せていると、朝ご飯を食べていたコーヘーがおもむろに振り返った。


ゲゲゲッ!
急に振り向くな!


何となく起きていたとはバレたくなくて、急いで目をつぶってみたけれど、


時既に遅し…



『オイ、いつまでも人のベッドで寝てんじゃねぇぞブサイク。』



起きぬけのこの一言で、完全に私の目は覚めた。


いくら幼なじみとは言え、朝一で遠慮無くブサイク呼ばわりされるのも私ぐらいなものだろう。


こんな所は幼なじみと言えども全く馴染めない!



「…うるさいわねキノコ野郎。」


『テメー…次にその呼び方したらコロスぞ。』



フフン。今はモテているコーヘーだが、子供の頃はその女っぽい顔が仇となり、コーヘーのお母さんが可愛いからと、まるで昔のビートルズみたいなキノコカットにさせていた時代があった。


当時は可愛いかったコーヘーは、そりゃあもうキノコカットがとっても似合って居た。


本人はとんでもなく嫌がっていたけれど。