「泥酔しちゃったのは本当に悪かったわ、だけどちょっとぐらい酔い醒ましに付き合ってくれても良かったんじゃない?」
そんなコーヘーなんかに簡単に引き渡さないでおくれ友よ!
「何言ってんのよ!168cmもあるアンタを158cmしかないアタシ達が担げるとでも思ってんの?それに終電も近かったんだからね!」
アワワワワ…そうでした、みんな私よりも小さいか弱い女子達なんでしたものね。
「…すいません。」
どう考えて見てもデカい私が悪いです。
私がみんなのお荷物です。
「デカいカナを軽々と担いで帰るコーヘー君は本当に格好良かったわよ、さすがアメフトやってただけはあるわ。カナを担ぎ上げた時の、あの引き締まった筋肉がステキだった。」
さすが、ボディチェックが細かいぞユカリ!
それにしても軽々と担がれたとは…、後で絶対コーヘーに「重いんだよデブ」とかって言われるな…。
ああ、嫌だ!
あんなヤツにデブ呼ばわりされたくない。
「何だか…、迷惑かけまくったみたいで本当にごめんね。」
前後不覚になるぐらいに泥酔した事が無い私は、酔っ払いがどれだけ周りに迷惑かって事を想像して、更に申し訳ない気持ちになった。