恐るべしキノコ。


やっぱりヤツは猛毒だった。



「そ、そうなんだ…。私全然気づかなかったよ。」



タロー君、知っていたなら私に教えてくれても良かっただろうに。


そして止めてくれても良かったのに。


「まぁ、オレからしてみればセオリー通りなんだけどさ。定番だよね?幼なじみ同士がずっと素直になれなくて、いがみ合った挙げ句に、最後は気持ちが抑えられずに爆発して、酔った勢いでヤッちまうってやつ?本当にクソつまんねー王道ストーリーだよね。」



って…


うおおおーい!!


タロちゃん!!!
どうしたの!?
いきなりそんなやさぐれちゃって!


さっきまでの優しいタロー君はいづこに…


どうやらやはりタロー君もあの毒キノコの血筋を引いていたらしい。


毒入りタロちゃんに早変わりしてしまったらしい。