「アレス!!
いつまで寝てるんだ、起きろ!!」


先生の怒鳴り声が教室内に響く。それと同時に1人の生徒がムクッと顔を上げた。


「ん〜〜良く寝たぜ。」


この少年はアレス=ヴィゼナー。黒髪に赤い瞳が特徴的だ。


「何が良く寝ただ!!
お前はいつも授業中居眠りばかりして、進級できないぞ。」


先生は顔を真っ赤にしてアレスに言った。アレスはうんと伸びをしている。


キーンコーンカーンコーン‥‥‥


授業の終わりを告げるチャイムが鳴った。


「今日はここまでだ。
アレス、お前は罰として素振りをして帰れ。」


不適な笑みを浮かべた先生はアレスに言った。