「それと、これは異例だが…涼子さんも
今から来るそうだ」

肩が震えたのを感じていた。
怖さが、際立っているのが分かる。

「奥さん、強いな。
息子さんが亡くなって直ぐに
涙も見せずに
ここに来たい、て言ったそうだ」

「きっと…何か
あったんすね…」
と、島田が呟いていた。

「それまで、あんたは寝てると良い。
俺らは慣れっこだが
あんたはそうはいかない」
と三波は言っていた。