「それも、目下
調べてる途中だよ」

「…それで、あの子は―――」
と言った瞬間。

三波は口走っていた。

「あんたの息子さんだよ」

「え?」

何も、考え付かなかった。
息子は、もう死んでいるのだ。

死人が蘇り、深夜俳諧をするだろうか?

取り敢えず、今は何も考えられなかったし、考えたくも無かった。

島田の筆も、既に
止まっていた。