「あの…それで
あの子は何かあったのですか?」

三波は、口を噤んだまま何かを探す様に
天井を仰いだ。

「ん…あぁ。それは御家族に詳しく…聞かないと分からないけどな。
さっき、病院に駆けつけたそうだ」

島田はずっと俯いたまま、こちらの話を聞きながら
書類に書き込みをしている。

「大体、何でまだ
あんな小さな子が
あの時間に?」
取り敢えず、自分が疑問に思って
いる事をぶつけてみた。