「そうか……あいつは……その前から
死んでたんだ…」

被告人席で、座りながら
ゆっくり喋っていた。

息子は、もう死んでいたのだ。
虚偽ではあったが…

だから、一度死んだ人間なのだから…

死んでも構わない…

そう、思ったのだろう。
父親を…こんな父親を助ける為に。