すると、どうしても見たく無い

涼子の顔が視界に入ってしまい
つい、背けてしまう。

「発言を許可します」

「はい。検察側には被告人の立場が
まるで分かっていません」
と、背筋を伸ばしたまま
ハキハキと話した。

「まず、本人は精神的に疲労していた。

そして、奥様もいなかった…」