「真奈ーっ」

桜が満開に咲いている道を歩いていたら
後ろから聞き飽きた甲高い声。


誰かなんて分かっていたけど
一応後ろを向いてみた。



「おはよー」


こっちに向かって走ってくるのは

中学校時代の親友
中山 葵。


葵とは
悪ガキ仲間で、小学校のときから悪いことをしては
二人で怒られていた。

だからかは分かんないけど
あたしたちは何でも話していたから

二人のことなら
何でも知ってるって思ってた。



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