「あ、きのうの人」

男の人は、息を荒くして
ものすごいスピードで
追いかけてくれたことがわかった

「す~はぁ~」

一度呼吸を整えてから
まっすぐうちの方を見てきた

「どうしたんですか??」

「どうしたんですか?じゃなくて・・・」

「?」

思わず首をかしげてしまった

「君、これわすれてるよ」

自分の前に差し出されて見たら
散歩用の袋だった

「あ、ありがとうございます。」

男の人は、優しく笑って散歩用の
袋を渡してくれた。

「ねぇ?名前なんていうの??」