「なんにもない」

とうやくんに
おもいっきり笑顔で
ごまかした

「あっそ。てかまだ時間
あるだら?」

とうやくん得意の悪がき笑顔
何かたくらんでるに
違いない

「うん…」

「じゃー今から俺とデートだ」

うちの腕を掴んで
走りだした

「どこいくの?」

「ついたらわかる」

まぢ謎の兄弟だよ

さっき思った
てつのことやっと
わかってきたのに
会えないとか
ちょっとさみしい

頭に少してつのことが
引っかかりながら
とうやくんに
引っ張られていった