やめてしまいたかった



やめたいやめたい


心の中でそれしか思っていなかった




「大丈夫。」



尾吉川先輩のそのひとことだった



尾吉川先輩は下手なあたしを最後まで



引退する直前まで



違う楽器なのにみてくれた




先輩・・・。



そのあたしに構ってくれる姿は・・・



みんなからはずれてるのにあたしを


見てくれる姿は・・・




誰かに似ていた