女:未来

何処にでもいるような女の子
海にひたすら受け

男:海

見た目は優男だが未来の事になると、ドS鬼畜男









◎お前さえいればいい

「ん、ふ………ぅ、」


ピチャピチャと厭らしい音が部屋に響き渡る。女、未来の方はされるがままで顔は赤く染まり、酸欠状態だった。そんな未来の状態に気が付きながらも唇を離そうとしない男、海。

それから何分もその行為をし続け、やっと唇を離す。未来は体の力が抜け、海の腕の中に落ちる。


「もっと体力を付けろ、未来。そんなに俺とキスしたくないのか?」

「ちが、違うよ。体力なんて、この部屋から出してくれないと無理だよ」


二人は今海の家にいる。だが、未来に至っては、一週間位監禁された状態だ。そうなった原因は、未来が男にキスされた事による海の嫉妬。嫉妬に心を奪われた海は、その日未来をこれでもかという位に躾を叩き込ませた。そして、今に至る、という訳だ。


「そんなの駄目だ。第一、お前が無防備なのが悪い」

「無防備な姿なんか晒してない」

「…俺に歯向かうのか?」


海の目がきつく、厳しいものに変わった。犯されたあの日のような目になっている。それに危機感を感じた未来は後ろに下がろうとする、が


ガチャガチャ、

「!」

「俺から逃げられると思ったのか?」


鎖の音がすると思ったら、目の前にいる彼の手の中に鎖があった。その先には、未来の足首に繋がっていた。座り込んでいる彼女を見下ろす彼。


「いいね、その顔。俺だけにしか見せない顔。この顔、俺以外の誰かに見せたら、」


そう言って、海はすっかり怯えきっている未来の耳に口を寄せた。



「―――未来以外を消すから」

「っ!」

「俺は未来以外この世に必要ないものだと思ってるから、正直要らないものばかりなんだわ。お前の友達も親も。俺はお前がいれば生きて行けるからさ」


そう言って綺麗に微笑む海は、歪んでいた。



◎お前さえいればいい

(未来もそうだろ?)