白と黒だけの世界
そこにあたしは一人でたっていた。
それ以外なーんにもない世界。
『………ん』
「…まだ寝てたら?」
『………どこ………誰…』
「桜祐、吉野病院」
『ついにあたし病院ーはは』
いっそのこと、目なんか覚めなきゃよかったのに。
「何笑ってんだよ」
『………帰っていいよ』
「…今日大学休みだし、いる。」
『帰ってくださいって言ってるの』
「…ただの貧血だって。ちゃんと飯食ってないでしょ。寝れてるの?…家族に心配かけるようなこと、しないほうがいいと思うけど。」
そういって彼はでていった。
…沙織…