出てくれた事が嬉しくて
それだけで笑みがこぼれる
私は日に日に優太に惹かれてる


ある日の電話
優太が突然言った。
「俺、今日告白するわ・・・」
「うん、頑張ってね」
「40分に言うから、今日はそれまでな?」
「わかった」


優太には好きな人がいる
私よりも身長が低くて
可愛いのかな・・・
会ったことないよ
声も知らないし
顔も知らない
優太はその人のことが好きらしい
結構前から好きで
その人の話になると
優太のテンションが上がる・・・
それを感じると
心のどこかがため息をつく
こんな日はもう前から続いてる
その人のことについて
相談もされたし
塾が同じで
一緒に帰ったって言ってったけ・・・

「あんり?」
「・・・」
「あーんーりー」
「え?っああぁ・・・」
やばい・・・
こんな事考えてたら
話すの忘れてた・・・
「どした?ぼーっとして」
「いあ、ちょっと考えてた」
あ、言っちゃった
あーこれ言うと長いんだよなー
「何考えてたんだよ」
「エロいことかー?」
違うっての!
そんなこと考えないし
「違うって、いろいろとあるの」
「何だよいろいろって」
あっまた言っちゃった
何余計な事言ってんだよー
「んーまぁ、いろいろだよ」
「言えよー悩んでんだろ?」
あーあ
何で優太はこんなに優しく
してくれるんだろう
他に好きな人がいるのに
「悩んでないよー」
「ほんとに?」
「ほんとに」
「何かあったら言えよ」
「何かあったらね」
やっと終わったか?
優太は
こういうことになると
しつこく聞いてくる
心配してくれる優しさは
嬉しいんだけど
どこかたまに重くなる