私は、ダッシュで帰った。

今タイム計ったらきっと人生で一番早い、と思うぐらい。

走っていると私の家の3mぐらいある門が見えた。

あ…あと少し…


─────……

「つ、着いたー!」

やっと着いて門にもたれて息を整えていると寒気がした

ま、まさか…

私は、恐る恐る振り返って見た

「遅い…、何分待たせんだ10分も待ったじゃねーか」

…そこには仁王立ちした咲にぃ

あぁ…きっと今日で私の人生終わりなんだ……

たった10分のために…

20分かかる道のりを10分で帰ってきたのに…

咲にぃを見つめて改善策を考えてみる…

無理だ、絶対お説教だ、何でかしんないけどやたら機嫌が悪いらしい。

「着いて来い」

そう言われ咲にぃの後を付いて歩く。