「まず、舞姫って知ってる?」
「おう!見たこと無いけど知ってるぜ」
疾風がそう言い
「最近よく聞く名前だね」
恭耶がそう言い
「名前だけ知ってる」
慧がそう言った。
「情報集めに出るようになってから、よく喧嘩売られんだけど、その喧嘩売ってくる奴から最近“舞姫”って名前が頻繁に出てくんだ。」
私がそう言うと、疾風が少し考えるそぶりをして
「俺もよく聞くぜ、舞姫の本命教えろ!とか舞姫って風雅なんだろ?とか喧嘩売ってくるやつから」
って言った。
「えっ!?舞姫って風雅に居るの?」
そう言い慧を見ると何か考えているみたいだった。
「で?今日はどうして走ってきたの?」
優しい声が聞こえて声のした方を見ると、優しい声と裏腹に険しい顔で私を見ている恭耶が居た。
「知らない奴に急に質問されたから、でその質問が訳わかんなかったから」
「どんな質問?」
そう聞かれ何か尋問みたい…と思いながら答えた。
「舞姫か?って聞かれた。」
私の話を聞いて訳がわからないという顔をした恭耶はさらに聞いてきた。
「そいつ他に何も言ってなかった?」
他に?
そういえば何かぶつぶつ言ってたよね?
たしか
「女顔の150cmくらいのチビってこいつで間違いないよな?って言ってたと思う」
それを聞いた慧と恭耶は顔を見合わせ
「慧」
「あぁ…、疾風パソコン用意しろ」
慧にそう言われ疾風はわけのわからないという顔をしてパソコンをとりに行った。
私も慧と恭耶がなにをしようとしてるかわかんない
首をかしげて考えてみる…、
やっぱりわかんない…