そう聞かれてもなお息を整える私に
「なにかあったのか?」
いつもより1トーン低い声で慧が言った。
慧の顔を見ると心配しているような怒っているような顔をしていた。
「わ…わけ…はぁ…わかんないこと言われた…はぁ」
「誰に?」
険しい顔で恭耶が聞いてきた。
「知らない奴…はぁはぁ」
私がそう言うと慧が立ち上がり水を持って近づいてきた。
「詳しく話せ。でもその前に落ち着け」
そう言って水を渡してくれた。
10分経過~
「ふぅー」
「落ち着いたか?」
「ん、ありがと」
慧に水を渡し一息ついてから最近のことを話し出した。