千鶴said

「千鶴、朝なにがあったの?」

零を見送りながら優香が静かな声で聞いてきた。

私は、少し考えてから喋りだした、

「ねぇ、優香7歳の時にあったこと覚えてる?」

「覚えてるよ、千鶴と零が誘拐された私を助けてくれたやつでしょ?」

「うん、だけどね?本当は零が助けたんだよ」

「えっ!?」

「優香も見たでしょあの時の零を」

私は、7歳のころにあった本当のことを話した…

あれは、7歳のころ幼馴染の私たちはその日かくれんぼをして遊んでいた。

零が鬼で私たちは隠れていたすると優香の悲鳴が聞こえて零が慌てて私に

「お母さんたちに言ってきて!私はあの車を追うから」

と言って走っていった。

家まで走って言いに行こうかと思ったけど私は携帯を持っていたから電話のが早いと思って電話したら、私の親も、零の親も、優香の親も口を揃えて

「「「零が行ったなら大丈夫」」」

と言った。

私は、何が大丈夫なのかわからなくて親がダメなら私がと思って零を追っかけた、

零を追っかけて着いたのは古い倉庫だった扉が少し開いていたので中をのぞくと零と何人かの男の人…、そして殴られたのか頬が赤く腫れている優香が居た。

零は、優香の頬を見たのか

「優香、殴ったの誰だ」

今まで聞いた事のない様な声で言った。

倉庫の空気が張り詰めたのがわかった、助けなきゃと思って倉庫に入ろうとしたらいつの間に居たのか咲夜さんに止められた。

「零なら大丈夫」

そう言ったかと思うと私の目を隠したそして

「お手並み拝見」

と言う楽しそうな咲夜さんの声が聞こえたかと思うと、殴ったような音がした。