どうして私がこんなにイライラしてるかって言うと
今日の朝…………
昨日の千鶴と優香のやさしさで私はテンションMAXって言っていいほど機嫌よく登校した。
「おっはよ~♪……なにこれ」
元気よく教室の扉を開けた私の目に飛び込んできたのは……
机の落書き…
机の上の花瓶…
落書きって言うほどかわいいもんじゃなく《死ね》《ブス》《消えろ》とかその他にも言われて嬉しくない言葉がぎっしり書かれていた…、こんなことするのは“あいつ”しかいない。
「おは~……えっ?なにこれ…」
登校してきた千鶴も驚いてるみたい、
「…っ!誰?こんなことした奴!」
「わたくしですけど、なにか?」
呆然としている私の代わりに千鶴が聞きたいことを聞いてくれた、
名乗り出てきたのはやっぱり“あいつ”だった…
「またテメーか!藤岡真里菜!」
「ふふっ、そうですわ。でも…わたくしは悪くなくてよ?そこの泥棒猫がわるいんですわっ!」
2人が言い合ってるのを呆然と聞きながら、頭では怒りを抑えるので必死だった…
「五十嵐さんお言葉が悪いですわよ?…このブス!」
ヤバイなぁ……
そろそろ止めなきゃ私が我慢できないや
「千鶴、もういいよ」
私がそう言うと千鶴は私を見てビクッっとした、その目には恐怖が映っている。
私は千鶴を気にしないで真里菜の方に向き直ると、怒りのためか要してなのかわからないけどとても低い声で言った。
「真里菜、私には何をしてもいいけど……私の友達に何かしてみなさい………許さないわよ?」
「…っ」
それまでザワザワしていた教室はシンッと静まっていた。
「れ、れい?」