…ん?

2つ?

疾風に…、恭耶に…、慧は?

って寝てる?

寝てるんならそっとしとこう…

「で、コップは?」

慧から視線をはずし聞きなおすと

疾風と恭耶は、顔を見合わせて

疾風が言った

「割れた」

「疾風が落として全部割ったんだよ」

えぇ…

恭耶そんなににこやかに言われても…

「じゃあコップは今度買ってくる」

行って来る。そう言ってwindを出る

階段を下りていると聞こえる、ひそひそ声

はぁ、今日は人数が多いからチラチラ見てくる視線が痛い…

あ、洸君だ

皆で笑いあってる

楽しそー…

「あ、あの!」

ぼーっとしながら、早足で倉庫を歩いていると誰かが誰かに声を掛けている

誰に声掛けてるんだろ…

なんかすごい勇気を振り絞ったような声だな…

呼ばれた人早く返事してあげればいいのに…

「あ、あの!零さん!」

「ふぇ?」

わ、わわわわ私?

驚きのあまり変な声が出た>д<

振り返ると洸君を含む下っ端君3人

「え、えっと…どうかした?」

そう聞くとさっきまで反抗的だった洸君と後の2人が目をキラキラさせながら近づいてきた。