「何の話?」

そう聞いた私に2人ともキョトンとした顔で見てきた。

「え、何の話って零を紹介する話?…言ってなかったっけ?」

…疾風さん…、聞いてませんよそんなこと…

てかなんで疑問系…?

「聞いてないよ…」

「じゃあ今言った」

……確かに今言ったけど…

前に「じゃ行くぞ」

慧、私の言葉遮らないでよ…

もぉ、なんかどうでも良くなってきた。

「よし!わかった、零が恭耶起こせ!」

何がわかったんだろう?

と疑問を抱きつつ「わかった」と言って恭耶のとこに行った。


「おい慧、マジで行ったぞ零の奴」

「お前が押し付けたんだろが」


なんて会話は私の耳に入らず

「恭耶起きろー」

「…ぅるせー!」

ヒュンッ

「うわ!」

わ、忘れてた!

恭耶寝起き悪いんだった!

「誰だ!俺の安眠妨害する奴!」

なんて思ってももう手遅れで

恐ろしい顔の恭耶に散々睨まれ悪態をつかれ

恭耶が完全に目が覚めるころには精神的に死んでいた…


怖かった…

もう二度と恭耶を起こさない!

と心に誓った瞬間だった。