そういえば

さっきの人どこかで見たことがあるような…

誰だっけ?

わかんないや…

って急がなきゃ!

今日は早く来いって言われてたのに!

きゃー!もう6時30分過ぎだ!

怒られるー>д<

私は風雅への道をダッシュで走っていた


「お兄ちゃん!何してるの?」

「んぁ?藍か、財布届けてもらってた。」

「ふーん、あれあの後姿…」

「知ってる人か?」

「うん、助けてくれたんだこの前。会いたいなぁ…」

走る零の風雅のキーホルダーがキラリと光った。

「いい奴なんだなあいつ。もうすぐ会えるよ…」

走っている私の後ろで

こんな会話がされていたとも知らずに…