零said

「んんっ」

目が覚めると覚えのある感触。

起き上がって辺りを見渡すと、一度来た事のある総長の仮眠室。

なんでここに寝てるの?

しかも私の手にはしっかりと握られている慧の服…

えっと、確か問い詰められて、白状して…

気を失った?

…でなんかすごく落ち着く匂いに包まれて…

もしかして…、落ち着く匂いって慧の匂い?

起きた時…この服抱きしめてたし…

ってもしかして私がこれ持ってるって事は

慧、上何にも着てないんじゃ…

早く返さなきゃ!

まだ5月だし暖かくなったって言ってもまだ肌寒いし

ふと時計を見ると9時…

私が気を失ってから3時間…

大変だ!風邪引いちゃう!

私は慌ててドアを開けた