慧said
俺は、疾風の零を見る目が恋をする目だと気づき無性に腹が立った。
零を仮眠室に連れて行き問い詰める。
最初とぼけようとしたが逃げ場をなくしてもう一度問い詰めると
「私が龍ヶ崎零だ…よ」
と白状した、と思ったら前のめりに倒れてきた。
慌てて受け止めて「どうした?」と聞くが返事がない…
不思議に思って零の顔を覗き込むと顔を真っ赤にして気を失っていた。
マジかよ…
そう言えば…前もこんな事があったな…
俺の顔になんかあんのか?
とりあえず零を抱き上げてベットに寝かせた。
windに戻るか…
クイッ
…?なんだ?
windに戻ろうとすると零が俺の服の裾を掴んでいた。
起きてるのか?
「零、離せ」
起きてるのかと思ったが、返事がないし、離してくれない。
引っ張ってみたが離れない…
困った…
これ以上して起こすと可哀想だな
かといって、ここに居るわけにもいかないし…
仕方ない…
俺は零が離さない服を脱ぎ捨てた。
すると零は待ってましたと言わんばかりに俺の服を抱きしめだした。
いや…抱きしめたと言うか抱き枕にした、と言ったほうがあってるか…
かわいいな…
はぁ…俺マジ最近変だ
しかも全部、零がらみのことで変だし…
なんか、これ以上ここに居たら変になりそうだから
windに行くか…