とにかく私は走った。

無我夢中に、誰もいないところに…

気が付くと、図書館にいた。

誰もいなくて…落ち着ける場所。

そしてすこで私は泣いたんだ…

「なんでよ…」

何度もそう言いながら静かに。。。




チャイムがなり、

ともみに心配をかけちゃいけないと思い

私は教室へ戻った。

ともみを探していると、

案の定大地と二人で仲よく話していた。

まるで恋人同士のように仲よく…



なんで…

いつもはこんな気持ちにならないのに

カワイイ子と大地がしゃべっていても

全然苦しくもなかったのに…

今、すっごく辛いよ…


「あっ薫」

ようやく気が付いたのかともみが私に手を振る。

気づくの遅いよ…

そんなに楽しかったの?

思いたくもないコトばかり思ってしまう。

「元気になった?」

「うん」

その一言だけ…

私は自分に罪悪感があった。

一番大事な友達にとる態度がそれ…?

急に涙が出そうになった。


「私、今日帰るね」

「えぇ?どうしたの?顔色悪いよ??」

「平気。じゃね」