顔を上げるとそこには大地がいた。

私の頭の中は真っ白になっていて……

「いやお前どっかいったからさ」

私の隣へ座る大地。

「意味わかんない」

私は正直いらいらしていた。

その反面ドキドキしていた…

でもなにもかもがいらいらに回って…

「なんで?」

「大地の考えること全て意味わかんない!」

私は強く言い切って屋上を出ようとしていた。

大地と一緒にいたくない。

正直、今大地の顔を見ると物凄く辛い。

「おい薫ッ」

無視をしてドアに手をかけた瞬間、

後ろから強く抱きしめられた……

「もう嫌だ…」

「俺…」

「バイバイ」

私を抱きしめる腕を払い取り、

冷たく言い去った。