次の日。

まったく眠れなかった。

「か~お~る」

いつものように私を起こしてくれる大地は

そこにはいなかった。

なぜか私も目覚まし時計を設定していて…

遅刻の時間までには間に合いそうだった。

「薫おはよう☆」

ともみがいつものように挨拶をしてくれる。

何も変わっていない…

でも…

「今日は大地と登校じゃないんだ?珍しいねッ」

そう…

いつも隣にいたはずの大地がいない。

意味わかんない…

教室へ入ると大地は男友達と楽しそうに話していて、

私はなんだかむっとした。

「薫?大地となんかあったの??」

「ううん何にもないよ」

何にもないのかな。。。

昨日のコトは夢だったのかな…

「ゴメン…ちょっと私、授業さぼるね」

「え?どうしたの??調子でも悪いの?」

「ううん。平気だよ」

「顔色悪いけど…先生にうまく言っとくね」

私は急に胸は苦しくなった。

大地を見ているだけで…

だから今すぐにでもこの空間の中から抜け出したかった。

「はぁ~」

屋上に来た私は大きくため息をついて座り込んだ。

さっきの教室とは大違いで

すっごくすっごく心がすっきりする。。。

上を向くと綺麗な空が広がっていて…

目を閉じて寝ていた。

「おまえどうしたの?」

えッ…?

「なんで大地いんの?」