「「いらっしゃいませ。相崎様。」」


従業員の人なのか皆着物を着ている。

「個室空いてるか？」


「はい、相崎様でしたらいつでもご用意させて頂きますよ。

あら？今日は可愛いらしいお嬢さんを連れてらっしゃいますね。」


その人はﾌﾌｯと微笑んだ。



「紹介しとく。こいつ夏愛ってんだ。良くしてやってくれ。」

「夏愛さん。名前まで可愛いらしいわ。」


「夏愛。こっちここの女将さん。」


「あ、夏愛です。」


「女将の桜[ｻｸﾗ]です。よろしくね。」


「こちらこそ！」


私はペコッと頭を下げた。