身体中の血液が、
一斉に熱を失う。


私にまっすぐ向けられる無邪気な笑顔は


私の知らない【子供】の顔。



「………っそ、んなわけないだろう?
ここには元々6つしかベッドは」

「一番に部屋を駆け出すのは
いつだって黄金。

次に出ていくのが琥珀。

次が瑠璃で。


……私ねー、ずっとずっと
部屋を出るのは5番目だったの。

おかしいの、私の後は翡翠と水晶。
つまり私は後ろから3番目。

合わないの。


足りないの。












私の手を引いてくれていた人が、










足りないの」







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