目は確かに開いてる。


呼吸の音も聞こえる。


反応はない。


「琥珀!聞こえる!?」

少し声量を上げて
琥珀の肩をゆする。

すると琥珀は目に光を取り戻し、



「……っ翡翠……!」


悲痛な声で、
僕の袖を握った。