「でもここと隣町から
【7人】も誘拐されるなんてね…」

「最後に神崎さん家の
息子さんが公園でいなくなって
それ以降はないわよね…。」

「まだあの時3歳なりたてだったかしら。」


どうにも動けず、彼女達の会話に
耳をそばだてる。


「あれから30年……
生きてたら33歳かぁ……」

「でも多分………。」


1人が語尾を濁したその時



「生きてたらなんて
言わないでください!!
息子は絶対死んでなんかない!!」





彼女たちの背後から、
女性の声が飛んできた。