だがあの子たちにカネを 見せたくはなかった。 私にとって金は汚い大人の象徴の 1つでもあったのだ。 だからあの500円玉は、 一刻も早くあの子たちの視界から 消したかった。 何処かに落としていたのだろうから、 管理を厳しくしなくてはならない。