「大丈夫?!水晶くん!!」

一瞬の静寂は、瑠璃が水晶に
駆け寄る声に破られた。

「…あ、うん。ちょっと
びっくりして転んだだけだよ。」

水晶は黄金に引っ張ってもらい
立ち上がった。

「………【父さん】、どうしたの?」

僕は固まっている【父さん】に
問い掛けた。

すると我にかえった【父さん】は

「…っすまない水晶!!
ケガはしていないかい??」

そう言って水晶を覗きこんだ。

「大丈夫大丈夫。気にしないで。」

水晶は優しく微笑む。

そこに、しばらく黙っていた真珠が
口を開く。